猫の飼い方~しつけと育て方~


【猫の飼い方】猫を飼うのに最適場所はどこ?

最終更新日: 2018年9月5日

猫を飼う最適な場所はどこでしょう?

これを問われると私はいつも複雑な気持ちになります。猫、というより全ての動物は、本来自然の中で自由に生きるのが一番幸せ、という考えが私の根底にあるからです。

猫は縄張りを持つ動物で、そのテリトリーの中で生活することを好みます。2つある猫の縄張りのうち、プライベートエリアと呼ばれる、寝たりくつろいだりするテリトリーはおよそ半径500メートル程もあり、庭つき一戸建ての家でも猫の活動エリアとしては狭すぎるぐらいなのです。

それほど行動範囲が広く活動的な猫という生き物には、家の中と外を自由に行き来できる環境がもっとも理想的といえます。

ところが、近年になって猫の完全室内飼いが強く勧められるようになっています。その理由の一つに、猫の伝染病があります。数年前には猫エイズという伝染病が多くの地域で広まりました。これら猫の伝染病は、唾液から感染することが多く、他の猫と喧嘩や交尾をする機会を与えない、つまり家の外に出さないことでほぼ感染を食い止めることができるのです。

また、都会化が進んだことも猫の室内飼いが勧められるひとつの理由です。昔に比べると交通量が増えたため、家の外に出すことが非常に危険な地域もあるでしょう。また、前述したように猫のテリトリーは半径500メートルほどもありますので、家屋が密集した住宅街で猫を外に出してしまうと、間違いなく近隣の家や庭に侵入してしまいます。そこで、排便や排尿等をしてしまうと、近隣の人に迷惑をかけてしまうことでしょう。
排便や排尿をしなくても地域には、猫が好きな人ばかりが住んでいるわけではありませんので、トラブルの原因になってしまうかもしれません。

それでは、猫はどこで飼うのが一番よいのでしょうか?

はっきり言って、ケースバイケースです。飼い主が判断すべき最初の課題といえます。
家の中だけで飼うのか、外にも出してあげるのか、環境や地域に応じて猫にとって良いと思うようにしてあげましょう。

因みに、ペットショップなどでは、猫をリードで繋いで飼ったり、ケージ飼いをお勧めすることがあるそうです。これは、活動的な猫にとって過大なストレスになりお勧めできません。




PAGE TOP ↑